設立趣旨

 大分障害者地域リハビリテーションセンターは、2009年1月に一般社団法人格を取得し、新しい事業の準備を始めました。障害者・家族のねがいに応える障害者・家族への総合相談をはじめ、 各種情報提供・研究活動、働く場づくり、生活支援活動などを取り組んでいきます。

 政府がすすめてきた「構造改革」は、介護保険制度の実施をはじめ、医療保険・年金・福祉制度など社会保障・社会福祉制度の全面的な見直しでした。

 とりわけ障害者分野では、財政的な困難を理由に、介護保険制度との統合を視野に入れて、2003年4月からの措置制度の廃止、利用契約制度への移行という、従来の施策のあり方を根本的に変質させ、「福祉をお金で買う」もの(商品化・パック化)とし、障害をもつ人たちが「生きるための支援」に対して、それを障害者が購入した“利益”として、支援に対する負担を強いるという応益負担制度を導入しました。これは福祉制度そのものの解体ともいえるものです。また国の経済的な理由を主な理由として成立した障害者自立支援法は、施設への給付の減額、日割り計算、常勤換算制度の導入など、障害がある人たちなどを支える施設、事業所なども経営に困難をもたらし、真に仲間たちの願いにそった、その人らしい生き方を支援するという、あたりまえのことが困難になってきました。今でも多くの施設・事業所で情熱のある若い施設職員たちが仲間の願いにそってがんばっていますが、ともすると事業経営を優先させ、障害がある人たちのことが後回しになるような状況も生まれつつあります。

このよう情勢のなかで私たちが大切にしたいことは、

  1. 必要充足
  2. 平等無差別
  3. 公的責任

以上を原点とした本来の意味での社会福祉の再構築です。

 「障害者基本法」の策定により、これまでの身体障害者、知的障害者に加えて、障害者の範囲が、精神障害・てんかん・自閉症・難病などにも広がり、障害児者の関連領域はいっそう拡大してきました。広く障害児・者・家族を対象とする総合的な福祉対策が、ますます重要となってきています。身体・知的・精神障害など、障害の違いを乗り越えたすべての障害者と親・家族の願いをもとにした運動と事業を展開するとともに、障害者権利条約の批准をめざしつつ権利条約の到達にふさわしい障害者の権利保障にむけた国内法の改正をめざします。そのために、その必要性を実践で示していきます。

 障害児者にむけた各種の施策は、福祉、医療、教育、まちづくりなど広汎な領域にわたるだけでなく、胎児期から高齢期まで、人生のすべての段階を通じて講じられなければなりません。 そのために、正確な情報と施策の動きを提供することが必要です。同時に困難を抱えている障害者、家族への即応した支援も大切です。

 私たちは、地域で活動する事業者や団体、そして行政と連携することが、 障害者・家族の暮らしの実際に即した施策を有効にすすめる上で、大切なことであると考えます。

 以上のような立場で、障害者本人の願いをもとに、家族らの願いと期待にも応えられる地域づくりをめざしていきたいと思います。

 そしてその拠点としての役割を果たすとともに、障害者・家族に実際に役立つ事業を展開できるよう決意しています。

 いっそうのご支援・ご協力をお願いいたします。

私たちた依拠する地域リハビリテーションの考え方

 リハビリテーションは、単なる機能回復訓練ではなく、心身に障害を持つ人々の全人間的復権を理念として、潜在する能力を最大限に発揮させ、日常生活の活動を高め、家庭や社会への参加を可能にし、その自立を促進するものである。
(高齢者リハビリテーション研究会)

 地域リハビリテーションとは、障害のある人々及びその家族が、住み慣れたところで、そこに住む人々とともに、一生安全に、いきいきとした生活が送れるよう、医療や保健、福祉および生活が送れるよう、医療や保健、福祉および生活にかかわるあらゆる人々や機関・組織が、リハビリテーションの立場から協力し合って行なう活動の全てを言う。
(日本リハビリテーション病院・施設協会・2001)

私たちの5つの理念

  1. ハンディキャップをもつ人、社会や制度の挾間におかれている人、
    そこにこそ視点をおく。
  2. 制度からの出発ではなく、願い、要求から出発する視点、問題意識。
  3. 乳幼児から、老年期の全生涯を区別せず、それらの世代にふさわしい尊厳の保障。
  4. 施設作りではなく、共同した地域生活支援システム作り。
  5. 地域づくりは、共同の力で創造する。

私たちが実践上大切にしたいと考えていること

  1. 仲間や家族にいかに教え、指導するかではなく、障害やハンディキャップをもつ人にどれだけ学ぶことができるか。
  2. 実践者は、支援者でもなく、課題の解決者でもなく、精一杯生きる仲間たちの名脇役として、よきパートナーとして。

実践とは、新しい要求、願い、課題を生み出すこと。

団体概要

法人名 大分障害者地域リハビリテーションセンター
事業内容 1.障害児者福祉サービス事業
2.高齢者福祉サービス事業
3.地域リハビリテーションの研究、研修
代表者 曽我淳史
連絡先 [TEL] 097-556-6070
[FAX] 097-556-6070
[Eメール] info@yumenotane.info
[URL] http://www.yumenotane.info/
所在地 〒870-0934 大分県大分市東津留 1-11-21

アクセス


大きな地図で見る
大分健生病院横交差点を東に進み、市立津留小学校の東